目標地点であるゴールは、何を成して達成とすべきか

今から約10年前の国分寺の居酒屋で、都内の各大学へ通う大学生達が集まって飲み会を開催していた。必ず、何かをテーマに議論することが多々あったが、先輩が就職活動の時期に差し掛かっており、議題は、『これから働くにあたって、目標地点であるゴールは、何を成して達成とすべきか』であった。

無論、意見は別れたが、大きく分けて、3つ程挙げられた。

1. 一軒家を建てる(建築費用土地代最低¥10,000,000~)こと。

2. 結婚(費用¥2,000,000~¥4,000,000)すること。

3. 国民年金保険料満額(38年分)の¥7,168,890を貯金すること。

これら上記3点の金額合計約¥20,000,000があれば、年齢を問わず定職から離れて、安定した月額¥87,500(生活費等)の所得さえあれば、一人の国民として完走したことになる。都内の大学に通っている大学生の集団だったので、都内に実家がある人もいれば、地元に実家があるが、下宿として賃貸の都内のマンションに住んでいる学生もいた。この時点で、「東京で暮らす、生活する」ということは実現していたので、結婚は都内に実家のある人と結婚できたら一軒家を建てる必要性がなくなって一石二鳥になることもわかった。

4.結婚して子供を授かったら教育費(学費)として一人につき¥4,000,000(国立進学)は必要になる。

5.車体費と運用費で¥3,000,000は必要。

累計¥27,000,000を貯蓄できたら、月額所得の確保だけに専念できる。年収¥5,000,000は、税金として3割近く控除があるので、約¥3,500,000を受け取れるが、生活費を年間¥1,500,000として消費していたら、貯蓄は年¥2,000,000であり、目標を達成するために約15年の歳月がかかってしまう。

高級住宅地の田園調布にお住まいのお嬢様大学生に「どこがゴールなの?」と聞いた時、彼女は結婚を視野に入れてなかったが、固定資産税だけでも60万はかかるそうなので、路頭に迷った挙げ句、「海外旅行に頻繁に行くこと」と述べた。

その後、後輩達も就職を果たしたが、東京から離れて実家に戻ったり、都内に一軒家があるのにも対して地方に移住したくて東京から地方都市の会社で働くことを選んだ人もいた。意外にも、都内で生まれ育った人は、高尾山よりも西の地方に移住することを目指している人が多かった。商社に入社した人たちは、既に東京から離れて海外拠点で生活している。

先陣を走り商社等に就職を果たした化物級の先輩達ですら、「都心から嫌でも離れたくなるよ」と教えてもらった。実際に、早々と退職して地方や地元に移り住んだ先輩がいたからこそ、真剣に考えるようになった。

 

さて、何処がゴールなのかわからずも就職活動を経験して、就職を果たしたが、もう間もなく迎える三十路を前に「おっさんになったなぁ」と思いながら、10年後(40歳)も同じ場所に電車で往復して同じ仕事をしていた自分がいたら、幸せなのであろうか、と『働くにあたって、目標地点であるゴールは、何を成して達成とすべきか』で挙げられた1~5までの項目を達成できるだろうか、考えた。退職して、地元で、これまでとは異なった方法で達成しようと思った。これまで培ってきた知識や技能を、この10年で活用してみる。自分としては勝負の年。